共同の精神を再発見

それによって,大規模な住
宅団地の開発であっても開発者が負担する学校用地の提供がないため,住宅団
地入居者の増加にともなう既存の施設拡充や新設校の建設など地方自治体の財
政負担が大きくなっている。

しかも,住宅団地に入居する世帯の年齢階級に偏
りがみられるために,年次を経過するにしたがって小学校,中学校,高校と必
要とされる学校施設は変化し,一旦増設された施設は,特定年齢階級に偏り団
塊となった年齢階級が卒業するとマンモス校から一転して小規模校へと縮小し
ていくことが予想される。

有った方が良い設備やしっかり固定したり守ったりしなければならない設備もある。←いろいろな設備はこちらのサイトから確認してください。

現在ではこのような事態にならないように,また販売価格の漸次的上昇をね
らって大規模な住宅開発は複数次に分けて入居者を募集するなどの対応をみせ
てはいるが,施設の有効利用とソーシャルミックスによる調和のとれたコミュ
ニティのためにも同種の住宅の画一的な住宅供給は,今後の地域計画の上で慎
重に検討されなければならない。

この点については,成田(1987)にも紹介されているが,サルキッシャン
(Sarkissian;1976)によるソーシャルミックスの目標が興味深い。それによ
るとソーシャルミックスは,「社会的,人種的緊張を和らげて社会的調和を促
進する。相互作用を通じて異なる階級間の不信感と敵意を和らげ,共同の精神
を再発見させる(p.127)」とある。また,成田はソーシャルミックスの効用
のひとつとしてダウンズ(Downs;1973)による「日常的な接触は異なるグ
ループ間の関係を改善し,社会の分裂を回避することになる」(p.128)点に
ついても紹介している。

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